今回ご紹介の企業様は、『物流業務を通じ社会に貢献』、『ステークホルダーの満足を高い次元で実現』を経営理念とされ、創業以来半世紀以上にわたり、情報力、海外ネットワーク、更に陸・海・空の物流機能を最大限に活用し、お客様に総合的な物流サービスをご提供されている伊藤忠ロジスティクス株式会社様です。 伊藤忠ロジスティクス株式会社様は商社系物流企業である強み、「商流機能も加えた総合的な物流ソリューション」を目指し、また「現場主義」をモットーに、お客様一社一社の物流ニーズにあった「手作り」の物流サービスの提供を実現されています。
Pマークの取得のきっかけについて教えてください?
総合物流企業である弊社のお客様は多岐に渡り、eコマースや通販などのB to Cビジネスを手掛けるお客様もいらっしゃいますので、個人情報の管理に対する質問を受けるケースが増えてきました。こうした質問にも社員には自信を持って回答してもらいたいと思っています。また、新規受注活動の中ではPマークを取得していなければ、他社と同じ土俵にも立てないケースも想定されます。最後に、やはり社内での個人情報管理の強化を考えれば、取得の時期だと判断しました。
取得作業中に苦労された点は?
取得済みのグループ会社に事前にヒヤリングはしました。みなさん異口同音に「大変・全社なので時間がかかる・審査の対策が必要」といろいろ聞いていたのですが、2015年10月にPマーク取得の会社承認を得て取り組んでから、翌2016年3月には審査会を通過しました。 おかげさまで予想以上に早く取得出来たことと企業価値の向上が評価され、社長から2015年度の特別賞を頂きました。
それは凄いですね、おめでとうございます。構築のポイントと思う点はいかがですか?
弊社のように事業所が多い場合は全国規模で各事業所まで浸透するかが大変であり、今後も配慮する点です。また、Pマークは法人単位での取得になりますので、直接個人情報を取扱わない部署もあります。そういった部署の協力を得るため、各事業部の本部長代行に個人情報保護部門管理者になってもらいました。それにより、全社員への意思統一は出来ていると感じています。
審査はいかがだったでしょうか?
JUASさんにお願いしました。冒頭の社長へのトップインタビューによって、弊社の個人情報保護への取り組みに対する熱意が伝わったと思います。 単に改善が必要な項目を指摘するのではなく、アドバイス的な説明も頂き勉強になりました。また、松戸にあります東関東物流センターにも訪問され、本社オフィスだけでなく、物流現場を含めてトータルに審査をして頂きました。
バルクのコンサルタントはいかがだったでしょうか?
予想以上にスムーズに取得出来たことに、本当に感謝しています。ドキュメント・スケジュールから組織作りまで全てにおいてサポート頂きました。 コンサルタントの方はご多忙なので、常にご連絡が取れるとは限りませんが、折り返しの連絡をお願いしておきますとすぐに駆けつけて頂くなど、対応は可能な限り迅速にして頂きました。
今後の抱負をお願いします。
やはり多くの事業所での継続的運用が心配ですから、セルフチェックの運用の徹底と改善の余地がある部分をブラッシュアップしていくことの繰り返しが大切だと思っています。人事ローテーションもありますので、担当者間の業務引継もしっかり行う必要があります。 とにかく形骸化だけはしないように、気持ちや熱意を持って今後も取り組んでいきたいと考えています。