公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 様が育成、認定する「サービス介助士」とは、街中で、あるいはサービス産業の現場で、高齢であったり、障がいがあるなどしてお手伝いが必要な方に、「おもてなしの心」と「正しい介助技術」で対応できる人材です。現在サービス介助士2級の認定者数は、88,306名(2012/8/1現在)。超高齢社会に突入した日本において、またバリアフリー新法の定着後、各企業がこぞって人的サービスの質の向上に力を注ぐ中、ますます需要が高まっているとのこと。そんな中、事務局では、増え続ける受講者、認定者の適切な情報管理に力を注いでいます。
プライバシーマークを取得するきっかけは何でしたか?
私どもが認定する「サービス介助士」の受講者や資格保有者の個人情報がやがて10万人に近づいてきました。JR東日本様、イオングループ様、NTTドコモ様などの大手企業様の大量の社員情報もお預かりしております。勿論、協会としても増え続ける個人情報の適切な運用と管理については自覚しています。これまでも集合教育や勉強会も都度、実施してきました。ですが、所帯は小ぶりなNPOです。管理が行き届かないところがあってはならないという危機感はいつもあり、また協会として更なるお客様からの信頼感、安心感を持っていただけるような体制が必要だと考え、プライバシーマークの取得に踏み切りました。
プライバシーマーク取得の過程で苦労された点はありますか?
先ずはプライバシーマークのマネジメントシステムがどう言うものかを一から理解する事から始まりました。本来のマネジメントシステムとは実際の業務の中から生まれて来るものと思っています。ですから最初の頃はJISQ15001のマネジメントシステムと協会の業務に即したマネジメントシステムとの融合についての理解に時間がかかりました。
しかし、理解してからは早く進めていけたと思います。
現地審査はいかがでしたか?
審査機関は「日本情報システム・ユーザー協会」でした。思っていたより審査員の方々は温和で一方的ではなく、きちんと私共の話を聞いて理解してくれました。プライバシーマークは取得してからの運用が重要であり、社内の体制作りが必要と言う事や、協会の運用に沿った見方でアドバイスもいただきました。
バルクのコンサルタントはいかがでしたか?
こう言っては言い過ぎかもしれませんが、100%に近い満足度です。規程類はバルクさんの雛形を使用しましたが、協会の業務や職員の立場に立ったレクチャーをしてくれましたし、取得した後の運用が何よりも大切といった立場からご対応いただきました。また直接取得対策ではない、日常の個人情報管理業務内の相談にも乗っていただけたりして、自分たちのプロジェクトの一員として一緒に構築して頂いたという印象です。また、電話での問い合わせは、たとえ不在時でもほとんどストレスないタイミングでお返事をいただき、親身になって対応して頂きました。
バルクを選んでいただいた理由をお聞かせ願いますか??
比較サイトやWeb検索で5社程度のコンサルティング会社と話をしました。中には安く早く、簡単に取れますとか、色々なサービスを付けますとの会社もありました。私共はそのような事が主旨ではなく、きちんとした個人情報の保護体制の構築に主眼を置いていましたので、最終的には私共の主旨を理解してくれましたバルクさんに決めました。又、契約前に実際にコンサルタントの方とも面談させていただき、私共の協会の業務を理解して親身になって支援をしていただけそうとの直感も働いた点もあります。
今後の課題はありますか?
次の更新は2年後ですが、しっかりと1年毎にマネジメントシステムとしてPDCAを回していくと言う意識とスタッフのモラルの向上を目指し、浸透させていこうと思います。
ありがとうございました。