株式会社ぱど様は、1987年に横浜で創業されました。ぱどの社名は、「個人広告(パーソナルアドバタイズメント)」の頭文字です。当時まだ日本でめずらしかったフリーペーパーを、細分化した地域別編集で発行し、主婦を中心とした独自の配布組織(ぱどんな)によってご家庭に宅配されています。2002年には、「フリーペーパー発行部数世界一」としてギネスブックにも認定されました。そして現在は、フリーペーパーを軸とした事業モデルから、WEBサイト、ケータイメールを含めた総合的な販促業モデルへの進化を図られています。
Pマークの取得のきっかけについて教えてください。
個人情報保護法が施行された当時、当社は既に多量の個人情報を保有しており、今後のビジネス展開では更に多くの取扱いが予想されていました。当社とのビジネスに関わる方々ならびに読者の皆様の安心感や信頼感の向上のために、プライバシーマークは必要との判断で取得しました。
貴社の個人情報の取扱はどのような特長がありますか。
当社では従業員情報のほかに、広告主、読者、配布員の個人情報を保有しています。読者情報は主に、読者プレゼント応募者、読者モニター登録者、読者イベント参加者、一般家庭のぱど配布希望者などです。
貴社のPMS教育について教えてください。
全社対象の定期教育は、社内のeラーニングで年1回実施しています。新入社員への教育は、入社時に集合研修の一環で実施しています。支局へ入社したパートやアルバイトなど、集合研修に参加できない新メンバーには、現場のPマーク担当が直接研修を漏れなく実施しています。新任のPマーク担当については、より詳細なルールについて内部監査室からレクチャーしています。
貴社の個人情報の取扱に気をつけている事や課題はありますか。
当社では、部門ごとにPマーク担当を置いて、定着化を図っています。
課題としては、日常的にルールを守らせることが難しいという点です。
日常業務の中で比較的ルーチン化されて個人情報を取扱っている部署は内部監査でも指摘はありませんが、そうでない部署は廃棄されていないデータがあったり、施錠が出来ていなかったりなどの問題を内部監査で発見し、是正しています。内部監査の対象は約30部門あります。少ない監査人で実施しなくてはなりませんので、計画を立て効率的に実施するように心がけています。
審査機関の審査の状況(感想)についてはいかがですか。
審査は初回から数えて6回受けています。当初と比べて最近の審査員の方は礼儀正しく、アドバイスもいただき、当社の業務内容を理解して下さった上で適正に審査していただいています。
バルクのコンサルタントについていかがだったでしょうか。
コンサルタントの方には的確でわかりやすく、簡潔に説明していただき満足しています。
今後の課題について教えてください。
最近の課題は、SNSへの書き込みやスマートフォンの取扱いなどのリスク対策です。また、当社ではPマーク事務局のメンバーによる委員会を2ヶ月に1回実施しています。この委員会を通じて、事務局メンバーのモチベーションの維持・向上や、更にPマークについてのより深い知識も必要と思っています。
ありがとうございました。