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12月のフィッシング報告数90,792件に増加 年末年始のニーズ便乗【フィッシング対策協議会レポート】

2023 年 12月における、「フィッシング対策協議会」に寄せられたフィッシング報告に関するレポートが公表されている。
2023年12月に同協議会へ寄せられたフィッシング報告件数は、前月比6,444件増の90,792件となり、フィッシングサイトのURL数も6,494件増加して17,172件に上昇している。
フィッシングに悪用されたブランド件数は80件となり、前月比7件増加した。

12月のフィッシング状況

年末年始にかけてETC利用照会サービス、えきねっと、モバイルSuicaをかたるフィッシングが増加、マイナポイントを悪用した詐欺が継続して報告されている。
ETC利用照会サービスをかたるフィッシングは報告全体の約24.3%を占め、Amazon、マイナポイント事務局、三井住友カードをかたるものが全体の約69.4%を占めた。
また、スミッシングに関する報告も増加しており、主な被害は宅配便不在通知を装ったAppleへの誘導だった。
Androidデバイスユーザーにおいては、スミッシングからの不正アプリインストールを誘導する手口が多く、SMSからのアプリインストールは注意が必要とされている。

フィッシング対策

同協議会はフィッシング対策として、通信事業者はDMARCポリシーを強化し、迷惑メール対策を促進するよう呼びかけている。
オンラインサービス提供事業者は、DMARCでドメインを保護、対応が必要なドメインはrejectポリシーを設定するなど推奨されている。
またユーザーにおいては大量のフィッシングメールが届いた場合、安全なメールサービスを利用し、新たなメールアドレスを作成して登録情報を切り替えることを奨めている。
サービスへのログインを促すSMSやメールには日ごろからの注意が必要とされている。

【参考記事】
2023/12 フィッシング報告状況
https://www.antiphishing.jp/report/monthly/